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自然と調和する空間を創る!中庭のある注文住宅の魅力とは?

公開日:2023/08/15  最終更新日:2023/06/09


中庭とは、建物または建物と外壁に囲まれた庭のことです。一般的な庭と異なり、外から見えないのが特徴です。規模が小さい中庭は坪庭とも呼ばれ、住宅のアクセントとしても人気があります。今回は、注文住宅を建てる際に中庭を設けるメリットやデメリット、中庭を作る際の注意点などについて紹介します。

注文住宅に中庭を設けるメリット

旅館や日本庭園でよく見かける中庭ですが、一般住宅に取り入れるとどのようなメリットがあるのでしょうか。3つのメリットについて解説します。

プライバシーを確保しやすい

中庭は建物や外壁に囲まれています。そのため、プライバシーを確保しやすいというメリットがあります。子どもたちを目の届くところで遊ばせることもできますし、洗濯物についても安心して干すことができます。ウッドデッキなどを設置し、リビングと出入りしやすくして利便性を高めることもできるでしょう。夏場はプールやバーベキューに、冬場は雪遊びなどに利用できます。大人が体を動かす場としても使い勝手が良いといえます。

採光しやすく風が通りやすい

中庭があると、家の中に光を取り入れやすくなります。とくに隣家と距離が近く日当たりを確保しにくい立地であれば、中庭があることで家の中に光を取り入れやすくなるのです。そうすると、部屋全体が明るくなるため雰囲気がとてもよくなります。風通しが良いことも中庭を作るメリットです。空気の通りがよくなるので、快適性が増します。

開放感がある

中庭があると、家の中から外を見やすくなり、開放感のある住宅にすることができます。注文住宅であれば自分の好みで建物を作れるので、光を取り入れたおしゃれで開放的な空間に仕上げることも可能です。

注文住宅に中庭を設けるデメリット

中庭があると、防犯性や採光性、開放感といった面で大きなメリットがあるとわかりました。しかし、良いことばかりではありません。中庭のデメリットについて解説します。

居住スペースが制限される

中庭を設置すると居住スペースが制限されてしまいます。中庭は敷地面積の少なくない部分を庭としてしまうため、その部分に建物が建てられません。すると、必然的に狭小住宅となってしまいます。中庭を造ったせいで、居住スペースが狭くなってしまうのでは本末転倒です。

メンテナンスが難しい

中庭を快適に維持するには、金銭面でも労力面でもコストがかかります。その代表が湿気と虫の対策です。中庭をつくるとその部分に湿気がたまりやすくなります。雨が降ったあとに排水が上手くいかなければ水はけが悪くなってしまい、害虫が発生するリスクも生じます。ただ単に建物を建てずに広場にするのではなく、雨で水がたまることを見越して排水設備をしっかり整える必要があります。

排水設備についても、落ち葉や土などがたまらないよう、常に掃除しなければなりません。草を定期的に刈り、害虫が発生しにくい環境を整えることも重要です。また、ウッドデッキなどを設置した場合は、10〜20年で交換する必要がありますので、その費用を用意しなければなりません。

建築コストが増える

中庭ありの物件になると、一般住宅よりも建物の構造が複雑になるため、建築コストが高くなりがちです。その理由の一つが、基礎工事面積の増加です。基礎工事の面積を抑えるには形をシンプルにしなければなりません。

注文住宅に中庭を設ける際の注意点

注文住宅を設計・建設するときに注意すべき点は生活導線の確保と湿気・虫対策です。詳しい内容を解説します。

導線を妨げない工夫が必要

住宅に求められる機能の一つに利便性があります。便利かどうか判断する基準の一つが利便性です。一般的な住宅であれば、キッチンやダイニング、リビングルームなどを近い場所に配置できるので、高い利便性を確保しやすいのですが、中庭があると、それらを近い場所に配置しにくくなります。土地の形状によっては、間取りが細長く伸びてしまい、移動距離が長くなってしまうかもしれません。

掃除や洗濯、トイレといった日常生活の移動が不便になると、せっかくの中庭が邪魔者に感じてしまうかもしれません。注文住宅であれば、最初から自分の好みや考え方を反映した住宅を作りやすいです。中庭を作る際は、生活の利便性を考えた間取りになるよう、ハウスメーカーと綿密に打ち合わせしたほうがよいでしょう。

湿気や害虫への対策を行う

湿気と害虫は、中庭の水はけのよさを改善することで防ぐことができます。排水が悪くなると蚊などが発生しやすくなり、住宅の快適性を大きく損なってしまいます。そうならないためにも、排水設備はとくに気を使って整備するよう心がけましょう。中庭にタイルを敷き詰めたり、防虫剤を散布するといった方法でも虫の発生を抑えられます。

まとめ

今回は注文住宅で中庭を作るときのメリット・デメリット、注意点などについてまとめました。中庭にはプライバシーの確保や、安全性の確保、また、自分だけの庭を安心して楽しめるメリットがあります。しかし、建築コストや維持管理が難しいといったデメリットもあります。メリット・デメリットを比較し、納得したうえで中庭を作ることをおすすめします。

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