注文住宅の外観を決める際に注意するべきポイントについて解説!
せっかく注文住宅を建てるなら、外観にもこだわったデザインを施したいところ。外観は「家の顔」となる部分のため、納得のいくデザインにすることが大切です。今回は注文住宅の外観デザインの主な種類、決め方の手順、決める際に注意するべきポイントなどについて解説します。これから新築住宅の建設を予定している人は、参考にしてください。
注文住宅の外観デザインの主な種類
注文住宅の外観デザインと一口にいっても、たくさんの種類があります。まずは主な種類の中から、特に人気のあるデザインの特徴を見ていきましょう。
シンプルモダン
シンプルモダンはここ最近の注文住宅の中で、最も主流となっているデザインのひとつです。直線を基本とし、凹凸がないシンプルな外観が目を引きます。
余計なものがなく、スッキリとした印象で、長く飽きが来ないデザインといえるでしょう。また、コストを抑えられるのも特徴です。
和風モダン
和風モダンは純和風のデザインをベースとしつつ、現代的な要素をプラスしたデザインのことです。純和風と同じように寄棟屋根を使用することも多く、四方向の傾斜が落ち着いた印象を与えてくれるでしょう。
純和風よりも複数の色を用いると、よりおしゃれに仕上がります。年配者から若者まで、幅広い年代に受け入れられやすいデザインのため、二世帯住宅に取り入れるのもおすすめです。
南欧テイスト
南欧テイストはプロバンヌテイストとも呼ばれており、フランス南部やイタリア、スペイン、ポルトガルといった地中海沿岸の国々に多いデザインのことです。
外壁にはアイボリーやベージュ、ホワイト、ライトブラウンなどのレンガやストーンを用い、さらにオレンジやブラウンといったスパニッシュ瓦を使うのが特徴となります。全体的に明るく、さわやかなイメージに仕上がり、帰宅する家族を暖かく迎えてくれるはずです。
ナチュラル
周囲に緑豊かな木々や海、川といった自然がある場合におすすめなのが、ナチュラルです。ホワイトやベージュといったナチュラル系のカラーを中心に、全体的に暖かみあふれるデザインとなっています。自然素材を使った住宅の外観に導入すると、周囲の自然とより一層調和するはずです。
注文住宅の外観の決め方の手順
自分好みの外観を作るためには、どのような手順で作業を進めていけばよいのでしょうか?主な手順は次の通りです。
①デザインのイメージを決める
まずは外観デザインのイメージを決めましょう。上記で紹介したデザインなども含めて、どのようなものにしたいのかを検討します。サンプルとなる写真をできるだけたくさん準備して、家族間でイメージを共有してください。
②家の形を選ぶ
デザインのイメージが決まったら、家の形を選びましょう。四角い家なのか角が多い家なのか、総平屋建てなのかなど、それぞれの希望や土地の広さなどに合わせて選びます。
③メインカラーを選ぶ
家の形が固まったら、メインカラーを選びます。メインカラー次第で家の印象がガラッと変わるため、慎重に選ぶことが大切です。
基本的にはベージュ系、グレー系、ブラウン系、ブラック系から選ぶと失敗しにくいです。メインカラーをベースに、アクセント色として同色系のカラーをプラスすると、上手にまとまります。
④外壁の素材を選ぶ
外壁の素材にもさまざまな種類があり、素材によって外壁のイメージが変わってきます。主な素材は次の通りです。
・サイディング
・ガルバリウム鋼板
・外壁タイル
・塗り壁
・木材
たとえば、ガルバリウム鋼板は耐久性が高く、デザインと価格のバランスに優れています。また、外壁タイルや木材は少し使うだけで、効果的なアクセントとなるでしょう。それぞれの特徴を知った上で、デザインやメインカラーに合った素材を選んでください。
⑤窓を決める
窓はただ配置すればよいものではありません。窓の形や設置する場所などによって、外観の美しさがアップします。縦長の窓やFIX窓などを、効果的に配置してみましょう。
注文住宅の外観を決める際に注意するべきポイント
注文住宅の外観を決める際は、いくつか注意するべきポイントがあります。まず、カラーサンプルはできるだけ大きいもので確認してください。同じカラーでも小さいサンプルで見たものと、実際の外観に使われたものとでは、イメージが必ずしも合いません。できるだけ大きいカラーサンプルを見せてもらうか、可能なら同じカラーの住宅を見せてもらうのがおすすめです。
また、現在のことだけでなく、将来のことも考えてデザインを選ぶことも大切です。たとえば、黒を基調とした家の外観は汚れが目立ちやすく、また、西日が当たると時間の経過とともに色褪せも出てくるかもしれません。素材によっても汚れやすい部分が異なるため、後のことも考えながら外観を決めることが必要です。
まとめ
注文住宅の外観選びはワクワクできる作業である反面、長い年月を共にする家となることから、慎重に進めていく必要があります。まずは、デザインを決めるところから始めましょう。パンフレットやカタログなどを見て、どのようなデザインがよいかを家族間で共有してください。
