新築の注文住宅にビルトインガレージを設置するメリット・デメリット!
これから新築住宅を建てる人の中で、ビルトインガレージの設置で迷っている人はいませんか?ビルトインガレージにはたくさんのメリットがある一方で、デメリットも存在することから、事前によく検討することが大切です。今回はビルトインガレージを設置するメリット・デメリットについて、設置がおすすめの人物像と一緒に解説します。
そもそもビルトインガレージとは?
ビルトインガレージとは、住宅内に設置する駐車スペースのことを指します。インナーガレージと呼ぶこともあるでしょう。一般的には建物の1階部分に作られ、ドアやシャッターなどで完全に自宅内に車を格納できます。後述するように、単に車を駐車するスペースとしてだけでなく、さまざまな用途に使えることから、多くの人たちから人気を集めています。
新築の注文住宅にビルトインガレージを設置するメリット
ビルトインガレージの設置には、具体的にどのようなメリットがあるのでしょう?主なメリットは全部で次の5つです。
■車を雨風による汚れや傷から守れる
外に停めるタイプの駐車場の場合、天候による影響をダイレクトに受けます。雨風によって車が汚れたり、強風によって飛ばされてきたゴミや枝木などによって、傷ついたりする可能性もあるでしょう。しかし、ビルドインガレージの場合は屋内に駐車するため、天候による影響を受けません。雨風による汚れや傷から、大切な車を守れます。
■防犯性が高まる
車を持っていると、第三者から故意に傷をつけられたり、ヘッドライトやミラーなどの部品を壊されたり、車自体を盗まれたりすることも考えられることです。ビルトインガレージは基本的にドアやシャッターで外と仕切られるため、防犯性が高まります。仮に室内に侵入されたとしても、侵入者に気づきやすく、被害を最小限に抑えられるはずです。
■車の乗り降りや、荷物の出し入れがスムーズにおこなえる
車の乗り降りや、荷物の出し入れがスムーズにおこなえるのも、ビルトインガレージが持つメリットのひとつです。家の中と車との距離が近く、また屋内で行き来ができるため、車の乗り降りに負担がかかりません。特に小さい子どもを持つ親や、足腰が弱った高齢者に便利です。また、雨が降っている日でも、荷物を濡らさずに出し入れができます。
■ガレージ内を収納として活用できる
4つ目のメリットは、ガレージ内を収納として活用できることです。どのくらいのスペースを確保するかにもよりますが、広さによっては収納を付けることで有効活用できるようになります。空き缶やペットボトルといった、たまりやすい資源ごみを一時的に置くほか、アウトドア用品、キャンプ用品などの荷物収納にも役立つでしょう。
■趣味のスペースとして活用できる
車やバイクなどが好きな人は、ビルトインガレージ自体を趣味のスペースとして活用できます。ドアやシャッターで仕切られているため、外を気にすることなく、車やバイクのメンテナンス、カスタマイズ、鑑賞などを楽しめるでしょう。
新築の注文住宅にビルトインガレージを設置するデメリット
ビルドインガレージには多くのメリットがある反面、デメリットもいくつかあります。後から後悔しないように、どのようなデメリットがあるのかを知っておくことが大切です。
■設置費用が高い
ビルトインガレージは建物内に駐車スペースを造るため、屋外に設置する一般的なカーポートと比べると費用が高くつきます。家の強度や耐震性を保つ工事でコストがかかり、6坪ほどのもので250万円~400万円ほど必要となるでしょう。
■面積によっては固定資産税が高くなる
ガレージ部分の面積によっては、固定資産税が高くなる可能性があります。ガレージの面積が住宅面積の5分の1を超えると、固定資産税が高くなるため、税額を抑えたい場合は5分の1未満に抑えるように調整してください。
■生活スペースが2階以上になる場合がある
住宅の面積がせまいと、1階部分はビルトインガレージと玄関だけとなり、リビングや寝室、キッチン、お風呂といった生活スペースが2階以上になる場合があります。
ビルトインガレージの設置はどんな人におすすめ?
メリットやデメリットを考慮した上で、ビルトインガレージの設置がおすすめなのは次のような人です。
・車をできるだけ長く大切にしたい人
・車を使って買い物へ頻繁に行く人
・ガレージを有効活用したい人
ビルトインガレージは屋内に設置されるため、雨風による汚れや傷、いたずら、窃盗などの被害を防げます。また、車を使って頻繁に買い物に行く場合、荷物の出し入れをスムーズにおこなえるようになるため、買い物のストレスが大きく減ります。ガレージを広めにとれば、収納や物置などとして、有効に活用することも可能です。
ビルトインガレージとは住宅の1階部分に駐車スペースを設け、ドアやシャッターなどで仕切ったものを指します。設置費用は高くなるものの、実用性が高く、より便利で快適な生活をもたらしてくれるはずです。メリットとデメリットの双方をよく考え、設置の有無を検討してみてください。
